2007年08月

識者が選んだITニュース上半期ランキング と、介護問題

識者が選んだITニュース上半期ランキングというのに意見を書いた。
見て頂くとわかるが、個人的な1位は、コムスンの介護事務所1600の、打ち切り問題。これは、他の誰も選んでいない(^^;;;。
確かにITニュースという捉え方なので、これは誰も選ばなかったのだろうなと思いつつ、介護現場が破綻している一つの大きな要因が、適切なIT化がなされていない事だと実感している身としては非常に残念な気持ちがしている。

現在の社会システムにおいて適切なIT導入がなされていないという問題を指摘する識者は多い。であれば、その典型例は、介護分野ではないのか。社会システムにおいて、IT導入に大きく期待されることの一つは、人間だけではビジネスモデル的に成立しなくなったものを、ITによりなんとか持続可能な状態へと持って行くことである。もちろん、IT分野のアーキテクトとしては、それだけで終わりにしたくはないのだけど、とにかく、このような期待が多いのは事実である。
コムスンから離れる事となる、この1600カ所の介護事務所が、今後どのような運営となるのかはまだ未定であるが、何処が運営しても今のままでは根源的な解決にはならないだろう。それは、ビジネスモデルとして今の状況が破綻しているからだ。なぜ破綻しているのか。その大きな理由の一つが、適切なIT導入がされていないことだと思う。実際、介護現場を繰り返し来訪し、そのことを痛感している。

この点を考えると、その他の問題なんか、根源的には霧消してしまう。そんな気さえしている。
うーむ。

新潟日報

新潟で実施している農業プロジェクトの様子が、新潟日報で紹介されました。
http://www.job-nippo.com/news/details.php?t=&k=1733

送り火

昨日、連れ合いの実家を訪問し、送り火に参加。
今日、家に戻ってきて、TVをつけたら、五山送り火の実況中継をやっていました(今、終わるところです)。

私自身は、宗教、あるいは死後の世界について、特別の思想を持っているわけではありません。
ただ、送り火に参加して考えることとは、
1.日本の伝統的な行事の一つとして、大事に守っていきたいものではないか。
2.送り火の本質とは、送り火に参加する人自身のためのものだ。
ということです。

不謹慎と怒る方がいらっしゃるかもしれませんが、亡くなられた方のためのものという以上に、その行事に参加した方の気持ちのためのもので、日本の伝統行事とは、このような種類のものがある一定以上存在しています。
それが、例えば、「穢れを払う」といったものも含め、人それぞれの弱さを補い、社会を円滑に進めるために必要なものだったのでしょう。

毎年、送り火に参加する方は着実に(?)減少しているようです。
現代人は、送り火等の行事の変わりに、どこで、弱さを補い、社会を円滑に進めようとしているのでしょうか。

生きていることの科学

「生きていることの科学 生命・意識のマテリアル」(講談社現代新書).
昨年出版された、郡司ペギオ-幸夫さんの書籍である。

郡司さんの本は、大変難解なのだが、この本は、仮想的な対談形式となっており(私自身の著書のような、実際に二人が対談しているわけではなく、仮想的に、2人の対談形式で話を進めることで、わかりやすく話を進めている)、彼自身の思考の一端に容易に触れることができる(ように感じられる)。

哲学書と敬遠せずに、IT業界の方々にも是非呼んでほしい書籍である。

この本で、郡司さんが主張していることは、「マテリアル」という概念で、物事を捉えるということである。
この、ある種、トップダウンでのアプローチが、従来のIT業界で取り組まれてきた、機能の積み上げによるシステム設計・構築というボトムアップアプローチの閉塞感を破るものになるのではないだろうか。

「手触りのあるプログラム」という事を、改めて、考えてみよう。