2007年07月

携帯電話マナーと組織の品格

先日、大阪に打ち合わせに行った際、夕方に乗り合わせた空港リムジンバスの中での出来事。

私のすぐ後ろに座った若い女性が、突然、携帯電話を使い始める。

「○○株式会社様ですか? 私、株式会社○○の社長秘書をしております△△と申します・・・・
本日午後6時からの会食なのですが・・・・」

「あ、社長、△△です。すいません。空港からのバスが遅れておりまして、まだ、到着しておりません・・
・・・午後6時から予定しております、○○株式会社の××さんとの会食なのですが・・・・」

云々。。

全部で5-6回電話をしていました。バスはそれほど混んでおらず、ちょうど、二人がけに一人ずつ座るくらい。彼女が電話をしている最中、7-8人の人が批判気に、咳払いをしていましたが、彼女自身は気にする様子はなく、声を潜めもせずに、むしろ、自分が仕事をしていることを、自社の経営者にアピールするとともに、「私は社長秘書なんだぞ!」と誇らしげに自慢したい感じ。。実際、「秘書の」とか「社長」という言葉が入る際に、少し声が出かかったりしました。

この行為、うるさいというよりも、組織としての品格を疑うものですよね。素直に考えてみても、
- 誰と誰が何処で何時から会うのかという情報が、すべて、周りに聞こえている。明らかな情報漏洩。
- 誰にどの順番で電話するかもわかるので、その会社が、相手先企業をどのような順序づけで捉えているか(少なくとも、その秘書が。。)が、外部に示されている。
- 話している人が何という会社の誰かという点が明らかであり、会社としての社員教育を含めたモラルに疑問を持たざるを得ない。会社の品格を下げている。
という点は、あげられます。

というか、そもそも、バスに乗車する時点で、「高速道路渋滞してます」とアナウンスがあったのにも関わらず、それを無視して乗車し、しばらくしてから電話しているのですから確信犯ですね。伊丹空港からでしたら、高速が渋滞している場合には、明らかに、モノレールと列車を使った方が早いですので。。。

とりあえず、会話の大部分を、ちょうど持っていた携帯型のVoice Recorderで録音しました(^^;;;。盗聴ではなく、単に、自分の席に置いていただけですが、彼女の声が大きいため、後に確認したらかなりきれいに録音されていました。
#もう、消去しましたが。。。
#Pod Castでも、したほうが、本人の学習のためにはよいのではないかと思っていますけどね。。。

携帯電話の使用を考える際、やはり、そこからどのような情報が流出し得るかを、もう少し、個々人が想像してもよいのではないでしょうか。以前から、「他者が乗り合わせたエレベータの中で重要な話をしてはいけない」というのが、ビジネスの現場ではありましたが、それ以上に、携帯電話の使用に関する想像力を働かせなければいけないでしょう。単なる情報流出に留まらず、会社組織の品格を大きく損ねることになります。

少なくとも、私は、今回の女性が秘書をしている会社組織を信用できません。ほかに選択肢があれば、別の会社を選択するでしょう。このような状況が発生しているのは、経営者の危機意識の欠落に他なりません。この女性が、このような行動を取るのは、経営者が、秘書のこのような行動を評価しているのか(迅速に対処する?)、少なくとも、罰則の対象としていないからなのだと思います。会社の建物がどれほど立派でも、どれほどすばらしいプレゼンテーションが提示されたとしても、そんなものは、上っ面に過ぎないのです。

たった40分強のバス乗車ですが、その中での一人の何気ない振る舞いが、どれほど、会社組織の品格を下げているのか。恐ろしいほどです。

追伸。
ちなみに、今度、このような状況に出くわしたら、Pod Casting用として、データを録音しようかしら。。

先日のトークショー&サイン会

ちょっと忙しくて,ばたばたしています(いつも?).
今週来週で,対談が2本.
対談は,誌名を公開してよいかの確認をしていないため,確認がとれ次第,掲載しますね.

先月末に,宮台真司さんと,東京丸の内OAZOの丸善で,トークショー&サイン会を実施しました.
その際には,たくさんの皆さんに参加いただき有り難うございました.

当日のトークショーの模様が,動画でアップされました.
興味がある方は,ご覧ください.

http://www.wayts.net/TJ/talkshow.html
http://www.wayts.net/TJ/index.html

おそるおそる..

実は,Movable TypeのBerkeleyDBの不調で,書き込みをしても,うまく反映されない状況が続き,しばらく書くのをやめていました..
DBをPostgreSQLに変更しようと考え,時間がないまま,1ヶ月.どうにか,この数日間で時間を見つけ,PostgreSQLへの更新を終了しました.
これで,ようやく,普通に書けるかな...

前期概ね終了

今週で,SFCの前期が概ね終了.久しぶりに戻ってきた母校は,予想外に元気な学生が多くて嬉しかったというのが本当のところ.

この3ヶ月を踏まえ,改めて考えたい点は,SFCの価値が何であるかという点.
私が在学中だった頃と,社会全体の流れは大きく変わっている.先日,某メーカで議論をさせていただく機会があった.その中で記憶に残っている事に,「アーキテクト職に対する注目」というものがあった.
「何がアーキテクトか?」という問いに対する答えは,単純には,「感動を創出できるのか」ということだと思う.単なる積み上げに終わらない,夢想でもないものを,アーキテクトは創出しなくてはいけないのだろう.

私がSFCに求めるのは,アーキテクトの排出であり,SFC自身がアーキテクトとしての役割を担う事だ.
そのためには,何らかの技術的背景,あるいは経験や知見を踏まえたひらめきを持つ人材群を養成する必要がある.天才といわれる人達に関しては,この種の経験やひらめき,技術的背景がなくとも,人に感動を与えられる資質を持っている.ただ,天才は育成できないし,常に存在する事を期待する事も出来ない.それゆえに,我々は,ある程度の確率で成功を収めるために,天才抜きで,この種の人材を輩出しなければいけないのだと思う.残念なことに,この種の積み上げ型の努力でアーキテクトを育てたとしても,天才に敵う事が難しいというのが歴史的事実から我々自身が学ばなければいけないことではある.だが,どのように難しい事であろうとも,その確率は0ではないと思う.また,一人の天才が創出するアウトプットを上回るだけの変化を,多数の非天才アーキテクトが生み出す事も可能だと思う.

この種の人材育成,そして研究機関としての潜在的な資質がSFCには存在していると考えている.逆に,そこに資質を見いださなければ,厳しい言い方をすれば,SFCの存在価値はないのではないか.国内外の他大学,研究機関と比較して,やはり,何処にもない,優れた拠点としての価値を創出して田舎ければいけない.今までそうであったかどうかではなく,常に,今,目指すものとして,そうでなければいけないと考えている.