2006年までの私の研究テーマ
2006年3月まで岐阜を活動拠点としておりました.その際に興味を抱いていたトピックを整理してみました(今は,この他のテーマにも取り組んでいますが,下記3点に興味があることは変わりません.
今までの私の主な研究テーマ(興味)は以下の3点でした.
1点目は,日本の競争力の源泉である「ものづくり」と情報技術とのコラボレーションの推進です.現在,市販されている製造業向けソフトウェアの多くは,コスト低減を目的としたソリューションを支援する事に主眼がおかれた大企業向けのものです.しかし,コスト低減を進めるだけでは,人件費が高い日本の国際競争力を維持する事は出来ないでしょう.「ものづくり王国日本」の競争力を支えてきた,高い技術力を持つ中小規模の製造業の競争力強化は,10年後の日本経済を考えたとき不可欠な取り組みではないでしょうか.岐阜県内の中小製造業各社の協力により,彼らの競争力を維持し更に高めるためのソフトウェアの研究開発を行なっています.
2点目は,地域社会,地域経済の中長期的な持続性を持つ成長モデルを築くための行政の在り方です.この行政の在り方として,従来良く提唱されてきたオープンソース概念を拡張し,「オープンリソース」という概念を新たに提唱し,地域政策との具体的な連携を深めています.この概念に関しては,日経デジタルコアに掲載された私の記事,あるいは日経ビジネス(2003年12月15日号,一刀論断)等を参照ください.
3点目は,地域における人材教育です.特色のない情報教育は,地域経済活性化に結びつきません.各地域における教育は,その地域の産業に根ざした視点で実施する必要があるのではないでしょうか.「夢を持たない若者が多い」という発言を聞く事がありますが,それは「夢を持つ事が難しい世の中」となってしまった背景の影響も大きいと思います.自分自身や学生の成果の現実社会への適用を積極的に行なう「産学連携」を推進する姿勢が学術機関には必要とされます.この際,現実社会における連携先として,大手企業を想定するだけでなく,その地域の産業界との連携を深める事が,地方における学術機関の取るべき姿ではないでしょうか.
- 日時:2007年05月09日 10:06

